御岳「忍者返し」のルートと攻略のコツ※2019年追記
都内からアクセス抜群で大人気の御岳ボルダー。
休日ともなれば多くのクライマーでにぎわいます。
そんな御岳ボルダーの中でもひときわ大きく、カッコいい岩があります。
その名も「忍者返しの岩」。
高さは4~5mくらいで傾斜もあります。
ガバはほとんどなく、カチが多めです。
忍者返しの岩で登られているルートは10個ほどあり、グレードは1級~4段。
一番簡単な1級の課題が「忍者返し」です。
忍者返しは日本を代表するほど有名な課題で、上級者の登竜門と言われています。
忍者返し1級動画
そんな忍者返しを先日登ることができました。
忍者返し初日で登れました…!
最初は初手落ちしてたのに3時間くらい打ち込んでなんとか完登!クラックは初めて取れたのでその後めちゃ迷ってます笑
とにかくやったー\\\٩( 'ω' )و //// pic.twitter.com/oPyRL6MvbA— りば@クライマー (@libatei_climb) April 20, 2018
上部ではかなりもじもじしてるしマントルも力づくですが、なんとか登れました!
3時間ほど悩む中でいろいろとコツや攻略ポイントに気付いたので書いておこうと思います。
※2019年1月追記
残念ながら忍者返しはチッピングによって消滅してしまいました。
現在は以下の解説と同じように登ることはできなくなっています。
初手:カチ取り
スタートは両手が入るガバです。
若干持ちづらいですが、次が左手を出すことを考えて右手が一番効くところが探しましょう。
足は身長が170cmくらいあると僕と同じ足が一番安定すると思います。
少しリーチが足りない人はスタートから足を上げると良いです。
初手はホールドの右はじをカチ持ちするともてます。
2手目:スローパー取り
右足を大きめのホールドに乗せ、右手を出します。
この右足ですが、つるっつるです。
右手をとる反動で足が切れてフォール、という失敗を何度もやりました。
ポイントは左足をスメアリングして体を安定させながら右手をとることです。右足はとにかく滑るので注意です。
ここのホールドが安定して取れればこの課題の核心である”飛ばし”にいけます。
核心:飛ばし
この飛ばしが核心です。
悪い右手から右手を飛ばしで出します。
この画像でもわかるように右手を飛ばした瞬間、体がはがされます。
ここを耐える両手、右足のふんばりが重要です。
僕が取っているのは浅めのカチですが、その手前にもいくつか小さいホールドがあります。
取っている人がいたのでマネしてやってみましたが、難しかったです。
リーチがある人はおそらく僕がとっているホールドまで飛ばしたほうが簡単だと思います。
4手目:ガバ
核心の飛ばしは止まれば効きます。
左足を上げて左手でガバをとればここは簡単。余裕があるはずです。
5手目:小ガバ
左手を効かせて右足を上げます。
そのまま右手の小ガバをとりにいきます。
核心の飛ばしが取れていれば問題ないと思います。
6手目:クラック取り
このクラック取りがおそらく第2の核心。
クラックは縦に長くていろんなとこが取れそうに見えますが、一番効くのは僕がとっている上部です。
ここもリーチが短めの人はクラックの下部を取って経由していました。
クラックを取りに行く時は手は良いのですが、足が悪いです。
いろいろと足を探してみましたが、結局この足に落ち着きました。
写真を見てわかるとおりかなりパツパツです。
ここは思い切って取りに行くことが重要でした。
(わりと勇気核心だと思います)
7手目以降
クラックを止めたら右手をしっかり安定させましょう。
普段ジムでは持ちなれないホールドなので慎重にいきましょう。
動画だと僕もこのクラックを取って戸惑っているのがわかります。
右手を安定させると左手が出ます。
外からは見えずらいですが、見た目より持てる左手があります。
このあと僕は右手を少し上のリップに上げますが、ここは側体になって左手でとったほうがよさそうです。
ただ、側体になる時はフォールに十分注意しましょう。
ここまで来ると高度もあるので落ちる時は足から落ちれるようにしておきましょう。
リップを取れれば足を上げてマントルできるはずです。
晴れて登れれば上級者の登竜門「忍者返し」クリアーです!!
まとめ
御岳ボルダーのスター課題、忍者返し。
残念ながら課題は消滅してしまいましたが、上級者の登竜門として長く人気があった課題です。
ちなみにあまりに有名な課題なので、こちらの映画にもチラッと出てきています。
(課題名は出てきません)
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