面倒な型取りなしでクライミングホールドを作る方法
今回はおもしろいクライミングホールドの作成方法を見つけたので紹介します。
※ホールド作りは自己責任でお願いします。樹脂の取り扱いには十分ご注意ください。
型取りなしでクライミングホールドを作る方法
クライミングホールドは一般的にはポリエステルなどの素材を型に流して作ります。
型の作り方には粘土やシリコンを使う方法があります。
僕がいつも作っているのはこちらの方式ですね。
今回見つけた方法はなんと、型取りをせずに直接ポリエステルを成型します。
まずははこの動画をみてください。
この動画を見てわかるように、粘土の高い素材を手でコネコネして成型することでホールドができてしまうのです。
ポリエステルは成型前はドロっとした液体状です。
そこに硬化剤を混ぜることで徐々に硬化していきます。
完全に硬化する前に手で力を加えて成型すればホールドができるというわけです。
この方法なら型を使わずに素材であるポリエステルなどだけでホールドができます。
クライミングホールドの作り方として一番簡単で最安値で作れる方法だと思います。
この作成方法の注意点は硬化中の樹脂を手で成型するということです。
ポリエステル樹脂は硬化中に激しい臭いと熱を発するのでマスクと手袋が必須です。
臭いは本当にキツイので室内ではやらないほうがよいです。
発熱も激しく素手では触れないほどなので厚手の手袋が必要です。
耐熱手袋は動画だとこんな感じのを使っていますね。
マスクは動画には映っていませんが、防臭マスクなどでよいかと思います。
本格的にやるなら防毒マスクが良いですが少々お高いのでまずは防臭マスクや防塵マスクで良いかもしれません。
僕はホームセンターで防塵マスクを買いましたが、臭いに対してはあまり効果がありませんでした。
Amazonで調べてみると500円くらいで防臭マスクがあったのでこれが良いかもしれません。
準備をしっかりしてホールド作りにチャレンジしてみてくださいね
ポリエステル樹脂に混ぜるもの
とあるジムでこの「手ゴネ」ホールドを作っている人に話を聞くことができました。
その人によると、ポリエステル樹脂に硬化剤を入れる前に砂を大量に混ぜて粘性を高くして作るとやりやすいそうです。
これまでの記事でも言っているように砂を混ぜると樹脂の節約になり、表面のフリクションを出すのにも一役買ってくれるはず。
混ぜる砂は珪砂(けいさ)が良いとのこと。
こちらはホームセンターでは見つからず、ネットで見つかりました。
こちらが10kgとお試ししやすい量で売っていました(それでも多いですが)
ちなみに川砂を混ぜて失敗したのが下の写真。
色が汚くなってしまったのと、砂が湿っていたのでポリエステルの硬化をジャマしてしまったようです。
前回のシリコン型に質感改善&樹脂の節約のため砂を混ぜてみた!
硅砂が良いみたいだけど少量手に入らなかったので川砂で代用。砂が湿ってたせいで硬化不良になってしまった。砂を乾かさなきゃかな。てか川砂だと色が汚くなってしまう…白砂とかが良いのかも?#ホールド製作中 pic.twitter.com/fHRK3LbmbS— りば亭@リーマンクライマー (@libatei_climb) May 1, 2018
ただいま上の珪砂を購入したのでお試し中です。
まとめ
面倒な型取りをしないでクライミングホールドを作る方法について書いてきました。
ポリエステル樹脂に砂を混ぜ込んで手でコネコネして作れる簡単なクライミングホールド。
ぜひチャレンジしてみてください!
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